花の名前
『花の名前』
- 作者: 斎藤けん
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/06/04
- メディア: コミック
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■あらすじ
両親を幼くして亡くし、失声症を患ってしまった主人公の蝶子と、彼女を引き取ることになった寡黙な青年作家・京が出会い、互いに少しずつ心を通わせて恋に落ちていく、切なくて美しい物語。
■おすすめ
この物語のなかで、特に私の大好きなシーン。
それは、蝶子ちゃんが京さんに向かって声を震わせながら彼女が手入れした庭に咲く花の名前をひとつひとつ読み上げるシーンです。
私はこの漫画で初めて沈丁花という花の名前を知ったのですが、きっと二度と忘れないだろうな…。
悲しみを癒そうとする心や、誰かを大切に想う気持ちが花を育てて、祈りのように庭一面に想いが広がっていく。
再生と癒しの物語です。
もちろん恋愛要素もたんまりあります!
私的には京さんの蝶子ちゃんへの募る想いが爆発した、耳ガリッ事件が忘れられません。(詳しくは触れまい)
耳ちゅっなら少女漫画にごまんとあったと思いますが、耳ガリッは史上初のような気がします。
素晴らしきかな、斉藤けん先生ワールド。
ぜひご一読を🌻
智